原油価格の急激な高騰は世界経済に深刻な影響を与え、「第3次石油危機」(ブラウン英首相)と指摘される状況になっている。原油生産国と消費国の閣僚らが原油高騰問題への対応を協議する会合が22日、サウジアラビアの主催で同国ジッダで開幕した。同国のアブドラ国王は開幕演説で、7月からの産油量を日量20万バレル引き上げ、日量970万バレルとする方針を改めて確認した上で、将来にわたって消費国が必要とする原油を供給し続ける意向を示した。しかし、会合では、親米派で生産余力のあるサウジばかりが目立ち、他のOPEC諸国との溝がかえって際立った。OPEC諸国の油田は、投資不足で老朽化が目立つ。油田開発には多額の資金も必要。OPEC側から、投機資金の影響など「先進国の責任」を指摘する声も目立ち、国際機関側からは「OPEC諸国に本気で価格高騰を抑制するつもりはない」との不満の声が漏れた。消費国側の対応も省エネ対策やデータの整備などが中心で、有力な手立てを持たない。産油国と消費国の初の閣僚会合は、両者の協力という建前をうたう以上の成果は見えていない。今回はっきりしたことは、OPEC加盟国の原油生産能力の限界を露呈しており、事実上サウジ以外で増産余力のある国はない。もはやOPECに価格抑制をする力はないと思われる。国際エネルギー機関(IEA)の見通しでは、2008年の石油製品需要は北米で前年比日量41万バレル減となるが、アジア・中東で日量104万バレル増となるため、世界全体では前年比日量63万バレル増となる。そして、大半の産油国が老朽化した設備でフル生産する中、ナイジェリアが日量62万バレル、サウジが日量185万バレルの生産余力をもつ。しかし、ナイジェリアは政情不安が続き簡単に増産できない事情がある。そして、本日22日、ロイター通信は、アフリカの主要産油国ナイジェリアが、激しさを増す石油関連施設への武装勢力の攻撃により、日量約94万バレルの生産停止に追い込まれていると報じた。これは、同国の生産能力の30%以上に相当するという。サウジが増産しても生産余力はさらになくなり、わずか一カ国でもナイジェリアのような問題が起きれば増産の意味もなくなってしまう。これは、石油需給の構造的な問題であり、簡単に解決できるレベルにない。ジョージ・ソロスが言うように、原油価格が下がるための条件は、さらに価格が上昇し、エネルギー消費の節約が促進されるしかない。NY原油のチャートも満月○の翌日に反発しており、均衡表の基準線130.75ドルでしっかり支えられている。まだ、崩れる気配はない。

NY原油日足 青ラインは25日、緑は75日移動平均線

CRB指数日足 緑ラインは75日移動平均線
CRB指数は、もちあいを上放れ上昇トレンド継続中。ここ20年のデータでは、7月が最も原油価格の上昇率が高く、74%という高確率。

NY金8月限日足 緑ラインは75日移動平均線

NYダウ週足 緑ラインは78週移動平均線
6月25日、アメリカではFOMCがある。そして、7月3日、ECB(欧州中央銀行)の政策金利決定会合。上記のNYダウの動きを見ると、現在、金融株に売り圧力がかかり暴落中。とても、25日利上げをできる状態にはない。金利据え置きが精一杯か。ECBは、インフレ抑制重視から利上げを3日にする可能性が高まっている。金は買われやすい環境であり、NY金も、まもなく75日移動平均線を越えてくると思われる。下げてもしぶとく買われると予想。

ゴムは、例年6月以降、タイの減産期が終わることから下がりやすい傾向にあるが、今年は、中国の在庫急減、産地でのタッピング(樹液の採取)の遅れ、原油価格の上昇といつもと環境は違う。また、インドネシアから中国にかけて、近年、大地震・洪水などの災害が多発しているため、ゴムの生産地も影響を受けやすい。チャートは、3年かけて形成された三角もちあいを324.5円で上放れ、現在短期もちあい中。下げても買われやすい環境は続くと思われる。アナリスト、大手通信社のコメントを見ると内容は売りの相場感が多い。ここ数日の売買内訳も新規売りが多く、1か月弱気論が続いているだけに、何らかのきっかけで上に抜けたら、上昇力は相当なものになると予想される。参考までに買い方筆頭の3社の総取組高を見てみましょう。(20日) 揺さぶられても買い居座ってるのには、それなりの理由があるのでしょう。ここ数日の下げの中、取組の変化は特になし。
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売り残 2075枚 買い残 12252枚
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売り残 1215枚 買い残 6630枚
クレディ・スイス証券
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2008⁄06⁄22 23:50 カテゴリー:未分類 comment(0) trackback(0)

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